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彼氏物語

彼の住まい探し

레테210 2016. 11. 3. 17:42

最近、彼は家探しに奔走している。

マンション明け渡し期限まであと50日弱と迫ってきているのだ。

気になることがいっぱいあって当然だが、

中でも一番はやはりお金のこと。

別に意識はしていないようだけど、

ここ数日、家の話ともなると、彼はいつものポジティブさから一転して、「金がないんだ」をしょんぼりした声でぼやいたりする。

私に甘えているとか何かを仄めかしている、というよりは

ただ、彼自分自身に対する嘆きや言い聞かせのようだった。

なりふり構わない一人暮らしをいよいよ清算し、

「二人」のこれからを思い描いている彼にとって

住まいを自力で手配できないといけない、という負担は傍から見ても並大抵のものではない。

その気の毒な様子を見るに見かねて

昨日はついに私の方から「お金、貸してあげていいよ」と言ってしまった。

彼の反応は思ったより大きかった。

「(最初は興味ない声で)いくら?000万ウォンくらいか?」

「うむむ。。それを――枚くらい?」

「ゲッ。000万ウォン札を――枚?つまり、000ウォン?」

「まぁね」

「マジかよ。お前、手持ちといっても000万あるかないかくらいにしか思わなかったのに。見直したよ」

「別に自慢でも何でもない。ただ私、’入り’は少ないけど、’出を制する’ことなら少しできるからね」

その後しばらく無言が続いた。

彼が何を考えていたのか、私には分からない。

相手の考えを探る前に、まずは自分の頭の中を整理する必要があった。

 

彼が住宅資金のことで悩んでいることを知っていながら、今までこっちからなかなか切り出せなかったのは

彼にお金を貸してやること自体に抵抗があるから、などでは、もちろんない。

(どうせ「貸してやって」も、二人が別れない限り、返してもらう気なんかないに決まってるから。

耳をそろえてキッチリ返してもらう日が来るとしたら、それはそれで悲しいことだし)

彼が契約する家。そこに住むことになる人たち(つまり、私たち二人)はどんな関係になるのか、

その辺がどうも自分の中でハッキリせず、モヤモヤした日々が続いていたのだ。

彼とは一緒にいると大体楽しいし、いっぱい笑える。幸せで、感謝の気持ちになることが多い。

彼の、子どものような無邪気な笑顔と温もり、優しさ、持ち前のポジティブさにだんだん惹きこまれていく自分を感じる。

(やや饒舌気味で口を滑らし、余計なこと、KYなことを平然と口にする彼にイラッとくることは今でも度々あるが、

そういう自分だって彼に辟易されそうな部分はきっと少なくないはず、と考えると

やはり傍にいてくれる彼に感謝したくなる)

ただ、「二人三脚の生活」が「結婚という制度」を前提にすることになると話は別だ。

結婚制度への違和感や抵抗はいまだに自分の中で拭い切れない、

というか最近ますます強固なものになりつつある。

保守的な彼に同棲願望はないようだし、私だってそこまで思い切った行動に踏み切るにはまだ勇気が足りない。

となると、

家の賃貸契約にかかるお金を自分から提供するということは、

もうよほどのことでは後戻りできない、結婚そのものへの同意を意味することになるだろう。

それを昨日、私の方から提案したのだ。

彼と一緒に迎える「二人の」将来。

それが「制度的」に認められるということ。

それを受け入れるだけの覚悟は、果たして今の自分にあるのだろうか。

 

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