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彼氏物語

彼氏の姪の1歳誕生日パーティ

레테210 2016. 12. 17. 19:08

夕べ、会社の近くまで車で迎えに来てくれたP。

うちの終業時間が彼の会社より1時間遅いため、

こっちが終わってから彼のところへ行くとなると

早くても8時あたりになってしまう。

その待ち合わせ時間を少しでも早めたいと、

金曜日の夜、大変な渋滞ぶりの中でわざわざ盆唐にまで来てくれたのだ。

当然、ありがたい気持ちで彼を迎えたのだが。。

夕食をとっていると、彼のテンションが普段と違って妙に低い。

少し落ち込んでいるようにも見えた。

―あれ?会社で悪いことでもあったのかな?それとも私が何か気に障ることでも?

と、一人彼の顔色を探りながらあれこれ勘ぐっていると、

しばらくして彼の口からこんな言葉が。。

 

”明日、私たちのスケジュールなんだけど、何しようか?”

 

うん?明日?

 

”明日、会うことにしてたっけ。”

”……。”

”あっそういや、明日は確か、1歳を迎える姪の誕生日パーティがあるとか言わなかった?”

”そう。それのこと。”

”えっ、それのことって?”

”付き合ってくれるんだよね?”

”はぁ?どういうこと?”

”だから明日僕と一緒に。。。行くんだろう?”

”えええ~~ ほら、前言ったじゃない。”

”何を?”

”何をって。。だから今回はちょっと勘弁して、って。覚えてないの?覚えてるでしょ?”

”うん、覚えてるよ。”

”そしたらPも「そっか、分かった」って、あっさり言ってくれたじゃん?”

”それも覚えてる。”

”じゃ、今のは何?”

”でもその後、君、「Pは、私に一緒に行ってほしいでしょう?」とも言ったよ?”

”うん、確かにそれは言った。そしたらあんた、「うん」と答えたね。”

”そう。だから一緒に行くってことじゃなかった?”

”えっ、それはただ、Pの気持ちをハッキリしたかっただけで、「だから一緒に行く」みたいなことは言ってないよ?”

”……分かった。ただ、僕もNの気持ちをもう一度確かめてみたかっただけだから。”

 

一瞬、彼の顔が濃い失望の色に染まる。

 

家庭的で、「世の中家族第一」の彼と

個人主義を金科玉条と考える私。

当然、家庭行事となるとそう簡単に折り合えるはずがない。

しかも今回の「家族」とは、私からするとぶっちゃけ「彼」の家族。

冷たい言い方のようだけど、とにかく今のところ、私が「家族」と呼べる範疇の人たちではない。

私にとって大切な人を産んで、育てて、面倒を見て、共に泣いて共に笑って、一緒に成長してくれた

彼のとても大事な人たち。

だから私にとっても完全な赤の他人とは、当然ながら、違う。

会ったことはないが、私と彼らとの縁にも格別な意味があるはずだと思う。

でも、

でも、

やはり私は「彼」と恋をしている。

今はその彼に集中し、忠実になりないし、

言い訳を言わせてもらえば、実はすでにそれだけで私はいっぱいいっぱいなのだ。

彼の家族らに対して何か「してやらないといけない」立場にはないと思う。少なくとも今のところは。

そして、まったく同じ理由から

私も彼に対してうちの家庭行事などで

ああしてほしい、これをやってほしい、と

呼び出したり、何かを要求したいとは思わない。

 

しかも、今回の家庭行事というのは、Pの弟の1歳の娘の誕生日パーティ。

いくらなんでも彼と結婚しているわけでもないただの恋人の私と、彼の姪とは関係が遠すぎる。

そして会場で会わされるであろう彼の身内らとは

初対面のぎこちなさにどう向き合い、

降ってくるかもしれないいくつかの、

答えにくい、あるいは答えたくない―でも答えない権利はおそらく私にない―質問に対し

一体どう対応すればいいのだろう。

頭が真っ白になるに違いない。

だから、自分としては

「冷たい」、「自己中心的」と思われることを承知で、

それでも勇気を振り絞って言ったつもりなのだ。

行きたくないって。

なのに、彼がこんなにも意外な受け入れ方をしていたとは。

人間てのは自分が聞きたいことを優先してしまい、

聞いてないこともついつい「聞いたつもり」になってしまう存在だな、と

つくづく思う。

 

この会話の後、私はまたも「行きたくない」気持ちを伝えるために、

そして彼氏、あるいは旦那の実家というのが韓国の今の世代の女性において

どれだけ結婚をためらわせる重要な要素なのかについて、

時にはこみ上げてくる(でも彼氏に対してというよりは韓国社会一般の風土に対して)怒りを押し殺しながら、

時にはまるで子どもをあやし、なだめるような気持ちで、

文字通り「必死になって」熱弁をふるうことになる。

それに対し、彼も「心配するな。うちは違う。そういう家柄じゃない」と、

定番フレーズを繰り返しながら反論すること数時間。。

デート時間の大半はその終わりなき会話に費やされてしまった。

そして最後には幸いなことに、

私も彼も前よりはもう少しオープンな姿勢で相手に対する理解を深めたいという

一致した気持ちでバイバイしたのだが、

やはりまだ「全面的」「潔い」受け入れや理解ではなかったと思う。

 

そして今日、彼は

その姪の誕生日パーティやらに一人で出かけ、

カメラマンの役割まで任されたらしい。

誕生日パーティ終了後は弟さんの最近引越したばかりの家を皆で訪問し

ワイワイガヤガヤと盛り上がる中で

一人寂しさに耐えていたに違いない。(弟と妹、彼の3人兄妹の中で未婚は彼一人だけ)

私がブログ記事を書いている今は

Pも自分のマンションに帰ってお引越しの準備に取り掛かっている。ひっそりと。

そして、引越し準備中に久しぶりに昔大事にしていたものが出てきたりすると

よく感傷に浸ってしまうことがあるけど、

彼もいま少しメランコリーな気持ちになったようだ。

以前個人ビジネスをしていたときの商売道具の計測器が荷物の中から出てきたのだ。

(当時はウン千万と大金をはたいて買ったものの、商売をたたんでからは箪笥の肥やしになってしまった)

今ではすっかりホコリだらけになって、つらい失敗の記憶を蘇らせるだけだけど、

輝かしい若き頃の情熱がこもっていると思うからか、

今でもどうしても手放すことができないと、Pはカカオトークメッセージでぼやいている。

 

とっくに結婚して優しい妻とかわいい娘に恵まれている、Pより7つ下の弟。

その弟さんがつい最近引っ越したという、広く清潔で心地良さそうな新築マンション。

そして築27年の古い団地に住んでいる、一家の長男でまだ独り身のP自身。

(歳不相応にも「古きよき」によく引かれる私は、彼の団地のその落ち着いた佇まいが決して嫌いではないのだが、

彼は時々自嘲気味に「こんな古ぼけた団地なんかイヤだね」とつぶやいたりしたものだ。実はそれも、私への配慮だったと思う)

若かった時代の情熱と挫折を思わせる、でも今はただの「荷物」と化してしまっている昔の商売道具。

顔を合わせるたびにうるさく結婚を催促する周りの人たち。

一方で、姪の誕生日パーティについていきたくないとあくまでも踏ん張る恋人。

 

今朝、彼はいつものように朝早く起きて映画『国家代表2』を一人で

涙ながら観たと携帯メッセージに書いていた。

 

「僕、もうおばちゃまになっちゃたみたい。

完全に主人公に感情移入しちゃってさ、気持ちがコントロールできないんだよね。

困ったな。。」

 

『国家代表2』がどういう内容の映画なのか知らないが、

最近の彼が涙もろくなっていることは

確かのようだ。

今日色々気になるようなこともあったようだけど、

あまり深いこと考えずに

今はただ、私たち二人の関係だけを見つめていってほしいと思う。

 

あぁ。。今日の話、めちゃくちゃチンプンカンプンで、とても長文になってしまったな。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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