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深夜特急
通勤バスの中、紙新聞から見えたこと 본문
今朝の通勤バスの中。
空いてさえいればほぼいつも半自動的、条件反射的に座ってしまう
「お気に入り」の座席(と書いて勝手に「指定席」と読む)にいつもどおり腰を下ろし、
ホッとしながらようやく前方を眺めていると、
(その指定席の列から後部は、前方の列とは若干段差があって、
前が見渡せる作りになっている)
目の前の風景になんとなく違和感が。。。
そしてその違和感の正体は1~2秒くらいで判明してしまった。
自分の3つ前の席に座った一人の乗客(おそらくおじさん)が
なんと「紙」新聞を、「バサッ」と音を立てて思いっきり広げると、
お目当ての記事か写真でもあるのか、ひたすら目を走らせているのだった。
おじさんは周りのことなど気にもしない様子だったが、
誰もがケイタイから目も手も離せない通勤バスの風景から
彼は間違いなく一人「浮いていた」。
つい数年前まではどこでも普通に見かけていた日常の風景が
わずか10年とたたないうちに完全に「非日常」化してしまう、ということ。
世の中本当に変わってしまったな。
これからはもっと変わっていくだろうし。
しかもこんなとんでもない速さで。
分かっていたつもりなのに、いざ実感は薄かったかも知れない。
ここ数ヶ月、これまでの人生でたぶん一番なじみの薄い「IT」業界で
日々試行錯誤を繰り返しながら奮闘しているためか、
これからもどんどん変わっていく世の中のスピードに
果たして自分はついていけるだろうか、と少しばかり不安を覚えた朝の出来事だった。
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